A man should never neglect his family for business.
人は決して仕事のために家族をないがしろにしてはならない。
– ウォルト・ディズニー
ワンオペ育児で夫にイライラするのは当たり前!
『うぇえぇぇ、頭痛いし喉も痛い。。。関節も痛いしこりゃまた風邪ひいちゃったかなぁ』
私の夫は激務でも、残業が多いわけでも、出張ばかりしているわけでも単身赴任しているわけでもありません(ちなみに、私のほうが収入は多いです笑)が、基本(最近は改善されつつありますが)、家事育児にはノータッチです。
夫は、おまけに朝が弱いので、私が体調不良だからといって、普段の起床時間よりも早く起きて私の代わりに保育園や幼稚園に送っていってくれるのをお願いするのはまず無理です。
朝起きて、うわぁ、今朝は体調サイアク。。。というときぐらい、「代わりに幼稚園送っていこうか?」ってならないもんかなぁと夫にイライラすることはしょっちゅうでした。
会社勤めしかしていない夫は体調が悪ければ仕事を休めば一日中寝てられます。しかも、仕事が休みの日だって朝遅くまで寝てられます。
男性はいつでも「俺たちはストレスやプレッシャーの中がんばって外で働いてるんだー!」と外で働くの大変アピールをしますが、育児中のママだって、同じようなプレッシャーの中、家事育児をこなしているのは同じです。
育児中のママは、自分がどんなに体調が悪くても、朝7時には起きて、子供を起こして朝食を食べさせて幼稚園や学校に送り出さなくちゃいけないというプレッシャーと常に戦ってるわけです。
でも、夫は、育児ママのそんな苦労は梅雨知らず。
家事育児の大変さをまったく分かっていない夫の態度や発言には、ワンオペ育児ママに限らず、イライラするのは当たり前です!
仕事が早く終わってもまっすぐ帰宅せずに飲み会に行こうものならイライラが爆発するのも当然です笑
私は、今でこそ、毎日子供が小学校に行っている時間だけ自宅でストレスなくネットビジネスをしながら安定収入を稼いでいますが、外資系法律事務所で働いていた会社員時代は、むしろ私の方が激務で残業だらけで海外出張まである状態でした。
そんでもって家事も育児もこなしていた正真正銘の「完全ワンオペ育児ママ」でした(自分で言うなって感じですね笑)。
息子が1歳になった日から仕事復帰した私ですが、1歳児はしょっちゅう熱を出したり、風邪をひいたり、ノロウィルスや手足口病になったりと一番体調を崩しやすい時期なのをそのときはまだ知りませんでした。
男の子は特に女の子よりも体が弱いので、3歳ごろになるまでは毎月必ず何かしら体調不良になっています。
そして、子供が体調不良になると、ママも感染して体調不良になることがしょっちゅうです。
私は特に子供のころから体が弱かったので、息子が体調を崩すと必ず感染してました。。。
ノロのときは仕事に行けないどころか、トイレから出られずに本当にサイアクでした。
仕事は休めばいいですし、家事もサボることはできますが、育児を休むことはできないので本当に辛いですよね。
ベッドで横になって体を休めたいのに、子供を小児科に連れて行って、激込みの病院で1時間待ってようやく診察してもらって、次は自分を診てもらうために内科に行って、薬局で2人分の薬をもらってやっと帰宅したら、子供に消化のいいおかゆやらうどんを作って食べさせて、薬を飲ませて、大人しく寝てくれればいいですが、ぐずったり、妙に元気で遊びたがったり。
体調が悪いときに具合の悪い子供の介護をしなくちゃならないときはこのまま死んだ方がマシかも。。。と思うことがよくありました。
こんなとき、夫は「大丈夫?」と心配するでもなく、ご飯の支度や片付け、洗濯をしてくれるでもなく、子供の面倒を見てくれるでもなく、用意された食事をただ食べるだけ。。。
これじゃあ、一緒に暮らしている意味ないよなぁと、子供が生まれてから、イライラを通りこして、「なんで何もやってくれないんだろう」と、ダンナに失望することが多くなっていきました。
家事育児に非協力的なブラック夫 あなたの夫のブラック度は?
育児関係の雑誌やネットで、育児には夫を積極的に巻き込んでいくといいとアドバイスがあったので、子供が生まれたばかりのころは、ダンナには、休みの日は特に、ミルクを上げてもらったり、沐浴してもらったり、おむつ替えをしてもらったり、色々お願いして手伝ってもらいました。
そもそも、私は、結婚しても在宅、外勤務関係なく、仕事を続けるつもりだったので、家事がまったくできない男性は結婚相手としては考えていませんでした。
そんな私の基準をクリアしていた夫は(笑、学生時代にファミレスの厨房で働いていたり、結婚前に一人暮らしをしたりしていたこともあったので、世間一般的に見れば、「家事ができる夫」だと思います。
手伝ってもらえるだけ、ほかのワンオペ育児ママよりマシだったのかもしれませんが、ある日、私の不満が爆発しちゃったんです。
「おむつ替えてあげてくれる?」「沐浴してあげてくれる?」「ミルク作ってくれる?」
ダンナはお願いすればやってくれたので、最初はそれで助かっていました。
でも、学習しないダンナに段々イライラが募っていったんです。
これだけおむつ替えお願いしたら、お願いされなくても自主的におむつチェックして替えてくれてもいいんじゃない?!
沐浴ってお風呂に入れるだけじゃなくて、お風呂の準備とお風呂あがってからの保湿とか着替えとかまでそろそろやってくれてもいいんじゃない?!
なんで毎回毎回同じことお願いしてるのに、言われないとやってくれないんだーーー!
って、お願いしたことしかやってくれない夫にお願いすることに疲れちゃったんですね。何もしない夫に比べればぜいたくな悩みですよね笑
それでも、私からすればブラック夫に変わりありません。
一言で「ブラック夫」といっても、ブラック度に差があるよね?と思ったので、私の独断と偏見で、家事育児に非協力的な「ブラック夫」をランク付けしてみました!
1.家事育児をまったくやらない(ブラック度★★★)
2.家事育児を言われればやる、言われたことしかやらない(ブラック度★★☆)
3.家事育児を自主的にやるが見当違い(ブラック度★☆☆)
こんな感じになると思います笑
ブラック度1のブラック夫なら即離婚もありかもですね。
私の夫は、ブラック度2と3の間なので、ブラック度1の夫に比べればマシな方かもしれません。
それでもやっぱり、言わなきゃ家事育児をやってくれない、お願いした家事育児しかやってくれないのはストレスですし、イライラが貯まることも多いです。
たとえば、食器洗いは今では我が家では夫の仕事ですが、お皿やコップを割るのはしょっちゅうですしお茶碗がかけるのも日常茶飯事。
ペアの食器が今ではほぼ全部片方しかないですし、残っているお皿やコップもかけているものばかり。ひどいものは2~3箇所かけています。。。
欠けた食器を使うと運気が下がると聞いたことがありますが、欠けた食器を全部処分したら我が家は食器ゼロになりそうなぐらいです笑
食器好きな私に友人が誕生日にプレゼントしてくれたお皿も半年でかけましたし、お気に入りの器は真っ二つになってゴミ袋に入れられているのを見つけて、イライラを通り越して悲しくさえなりました。
男性は家事をやってきていないので女性よりは下手なのは仕方ないと思うので、洗い残しがあったり、食器を割られたりしても怒らないようにしています。
怒ったところで、「それなら自分でやれよ!」と言われるのがオチなので。
結局、家事育児に関しては、日本社会では特に男女間で大きな差がありますが、これまで「家事育児は女性の仕事」という前提で子供のころに家庭で教わってきたことが原因なのかなと思います。
だから、男性の家事育児観や家事育児を女性任せにする夫に対して、女性がにイライラするのは当然だし、ごく普通のことだといえます。
家事育児に非協力的なブラック夫は、ブラック度に違いはあっても、結局、「家事育児は女性の仕事」だと思っているから、いつまでも女性のイライラは解消しないわけです。
ワンオペ育児の大変さを夫に理解してもらうのは無理?!
そもそも男性と女性では家事育児観が違うので、女性と違って家事育児を主体的にやれない夫に、家事育児の大変さを理解してもらうのは無理な話です。
理解してもらおうと思うと余計にイライラするのでやめた方がいいです笑
本当にブラックなのは夫だけ? 実はあなたもブラック妻?
『飲み会に行く時間があるなら少しは早く帰ってきて育児を手伝ってよ!』
『残業、残業って激務を口実に育児をサボってんじゃないわよ!!』
仕事を理由に育児に無関心なワンオペ育児ママの不満が色々聞こえてきそうですが、悪いのは夫だけではないのかもしれないです。
『早く帰って家事育児を手伝っても文句を言われるだけだしな…』
『家じゃ子供中心で肩身が狭くて居場所がないしな…』
『たまに早く帰っても夕飯作ってないし調子が狂うって言われるしな…』
夫は夫で、家事育児を妻に任せきりにしてしまって家庭に居場所がなくなっていることに悩んでたりするわけです。
ワンオペ育児で必死に家事育児をこなしているママは、結構、こんなブラック夫の悩みに気付いてなかったりしませんか?
私もめちゃめちゃそうですが、人って自分が大変であればあるほど、「私はこんなにがんばってるのになんで誰も分かってくれないんだーーー!」と、矢印が内側(自分)に向きがちです。
こうなったら、どんなにワンオペ育児を頑張っていても、角が生えるブラック妻一歩手前です笑
私は特に信仰している宗教はありませんが、宗教の教えには「生きる知恵」や「人間の真理」みたいなものがギュッと詰まっていたりするので、機会があるとキリスト教や仏教だけでなく、色々な宗教の集会や勉強会に参加したりしています。
以前、参加したある宗教の集会で、夫婦に関するこんな話を聞きました。
その話は、ワンオペ育児の大変さを夫に理解してもらえないというある女性信者の悩み相談に関する話でした。
細かいことは忘れてしまいましたが、その女性信者のご主人は激務で残業が多くほとんど家にいないため、その女性信者の方は生まれたばかりの子供を一人で世話して、家事育児で毎日へとへと。
なのに、夫は帰宅後、彼女の話を聞いてもくれないし、家事育児で毎日大変な思いをしていることをちっとも分かってくれないのでいつも喧嘩ばかりしてしまうといったような相談でした。
なんだか、どこかで聞いたような話ですよね笑
そのときの回答は、夫婦とは不思議なもので、あなたが普段よりも大変な一日を送った日は、夫もいつもよりも大変な一日を送っていることが多いとのこと。
たとえば、いつもは夕泣きしないのに赤ん坊がその日はひどく夕泣きして参った~という日や、子供がノロに感染して保育園早退して嘔吐下痢がひどくてしんどかった~という日は、夫も会社で同じように突発的なことの対処に追われて、あなたと同じように疲れている。
自分がいつもより大変な一日で疲れたな―と思っているときは、夫も同じように大変な日を送ってクタクタに疲れている。
それなのに、矢印が内側(自分)にしか向いていないと、いつもより大変な一日を乗り切ったあなたは「今日こんなことがあって超大変だった!!!」と自分がいかに大変だったかを夫に話して共感してもらおうとするが、これでは上手くいかない。
あなたがいつもより特に大変な日を過ごしたときは、まず、自分が夫にかけてもらいたい言葉を夫にかけてあげることが夫婦円満のコツ。
「いつも外で仕事がんばってくれてありがとう。」
「今日も遅くまで残業大変だったね。お疲れさま。」
「今日もお仕事大変だったんじゃない?毎日ありがとう。」
夫にかけてもらいたい労いの言葉を自分からかけるようにすると、自然と夫からも労いの言葉が出てくるようになる。
さっきの話でいうと、「自分はこんなに頑張っているのに!」と、内側(自分)に向いていた矢印を外側(夫)に向けていくようにすると関係が改善するということです。
すぐ関係が改善する場合もありますが、1~2回やってみたけど全然ダメという場合でも諦めないことが大事です。
1~2回で夫の態度が変わらなければ、それは夫との溝が深いということなので、関係修復にも時間がかかると思ったほうがいいです。
結局、人間関係って、夫婦に限らず、いい関係も悪い関係も、すべて自分が作り出しているんだと思います。
いじめを例に考えるとわかりやすいですが、いじめる方はもちろん文句なしに悪いですが、私は、いじめられる方にも問題があると思っています。
身内の話でお恥ずかしいですが、私の母親は、どこにいっても割といじめられます笑
いじめられるとゆーか、人が集まるとリーダーっぽい人が必ず出てきますが、私の母は集団のリーダーに必ず嫌われて意地悪されます。
子供の頃は、そんな母が可哀相だなと思っていましたが、大人になって母と話をしているときにふと思ったんです。
「なんかむかつく…」
私の母にはまったく悪気がないのですが、母には、一緒に話をしていると、相手の気持ちを逆なでするというか、気に障ることをボロっといえる天才的な才能があるんです笑
気が強いならそれでもいじめられたりしないのでしょうが、私の母は、どちらかというと気が弱いので、兄弟はもちろん、どこにいってもいつも意地悪をされてたのはこのせいだったんだと気がつきました。
結局、いじめられる関係を自分で作り出していたってことです。
夫婦関係も同じで、あなたの家事育児の苦労を分かってもらえない関係の半分は、あなたが作り出している可能性もあるということです。
ワンオペ育児で夫にイライラ!やっぱり離婚するしかない?
あなたが働いていて経済力があるなら、家事育児に非協力的なブラック夫に対するイライラを我慢するより、離婚するのもありかもしれません。
私は、バリバリ働いていた会社員時代はもちろん、会社員を卒業して在宅でネットビジネスなどの仕事をしている今も、収入は夫よりありますし、一般的な男性よりも稼いでいる方だと思います。
経済力があるワンオペ育児ママはみなそうだと思いますが、世話をする大きな長男(「夫」)がいなくなる分、正直、離婚した方が楽になれると思います笑
私も色々ここまで書いていますが、「離婚」の二文字が頭をよぎることはしょっちゅうです笑
が、
それでも私は(今のところ笑)、離婚を踏み留まっています。
離婚はワンオペ育児の解決策じゃない
先ほど、人間関係はいい関係も悪い関係も自分が作り出しているという話をしました。
どーーーしてもブラック夫へのイライラや怒りが治まらなくてゼッタイもう無理!!!というなら、今すぐ関係を断つのもありかもしれません。
でも、心の矢印を少ーーーしだけ外に向けてみる努力をしてみてからでも離婚するのは遅くないと思います。
関係が良好じゃなくなったから関係を断つというのも選択肢のひとつですが、離婚しても、結局相手が変わるだけで、別の人と一緒になっても、また同じことの繰り返しになることは目に見えてますよね。
だって、人間関係はすべて自分が作り出すものなので、あなた自身が変わらない限り、相手を変えたところで、良好な夫婦関係が築けるようにはなりません。
自分が変われば相手も変わります。
私が離婚を踏み留まっている一番の理由は、夫との夫婦関係を改善したいからというよりも、夫とすら良好な関係が築けないで、将来、大好きな息子と良好な関係が築けると思うのは都合が良過ぎると思っているからです。
そうです。
息子のために、自分が成長したいと思っているから離婚を踏み留まっています。
親が絶対的な存在の小さいうちは問題ないと思いますが、思春期や大人になったときに、きちんと子供と一人の人として関係を築くとなったときに、「今のままの私で本当に大丈夫?」と一度あなた自身に問いかけてみてください。
勘違いしないで欲しいのは、ワンオペ育児を容認しているわけではありません。
家事育児に非協力的なブラック夫にイライラする前に、まずは、あなた自身の矢印の方向を少しだけ内側(自分)から外側(夫)に向けてみたら??
そうしたら、夫へのイライラも少しずつ治まって、どうやったら今のワンオペ育児を改善できるかしら??と次のステップを建設的に考えられるようになるんじゃないかしら?というのが今回一番お伝えしたいことでした!
女性は妊娠、出産と共に、否応なしに育児をせざるを得ないので、子供が生まれると女性を巡る環境はめまぐるしく変わります。
妊娠、出産を経験しない男性は、そのめまぐるしい変化についていけていないのかな?もしかしたら夫を置いてけぼりにしているのは私の方かも?!と、少し心の矢印を外側に向けるとイライラも治まるかもしれませんね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!