10月24日、朝の情報番組ビビットにて、「タップイズマネー」について、販売会社である「株式会社QUEST」の社名を公表したうえで、消費者庁が悪質商法として注意喚起を行ったことが報道されました。
公開されたタップイズマネーの悪質商法の手口について一挙ご紹介します!
身に覚えのある方は、消費者ホットライン「188」に相談されることをおすすめします。
ビビットに出演していた弁護士の話によると、クーリングオフによって被害額の一部が返金された例もあると消費者庁に報告があがっているとのことでした。
クーリングオフとは、契約から一定の期間内(8日間や20日間など)であれば、理由を問わず一方的に申し込みの撤回や契約の解除ができることになっています。
クーリングオフは書面で行う必要があります。
今回のタップイズマネーの場合のように、相手が悪質業者の場合には、クーリングオフは内容証明郵便でおこないましょう。
内容証明郵便には「証拠能力」がある、つまり、裁判などで争うことになったときに証拠として提出できるものになります。
タップイズマネーの情報商材を購入して一週間以内であれば確実にクーリングオフ制度を利用できるので、購入して間もない方は、今すぐ内容証明郵便で契約解除の意思を株式会社QUESTに通知することをおすすめします。
クーリングオフ制度と内容証明郵便でそのまま使える例文と書き方(内容証明郵便は、普通の手紙と違って書き方や送付方法が決まっています。法律事務所で働いていたときに何通送ったことかw)はこちらの記事を参考にしてください。
クーリングオフ制度と内容証明郵便でそのまま使える例文と書き方
タップイズマネーの悪質商法の手口はこれ!!
タップイズマネーは、「スマホぽちぽちビジネス」と称して、「スマホをタップするだけでお金が稼げる!」とSNSで無料モニターを募集します。
そんな楽なビジネスがあったら私もやりたいw
ってゆーか、そんな美味しいビジネスがあったらそもそも人に紹介しないはず。。。
タップイズマネーの手口は、無料モニターに登録すると、ビジネスの概要を紹介する動画のリンクが貼られたメールが送られてきます。
いわゆる、「じらす」作戦です。
じらされると人は、なにかスゴイものが待っているんじゃないかと勝手に想像しますw
メールで送られてきた動画リンクをクリックすると、動画の内容は、ビジネスの概要というよりは、すでに「タップイズマネー」で稼ぎまくっているカリスマ主婦 加藤絢子、通称「あやパン」(消費者庁はこの女性についても架空の人物であることを発表)が登場します。
そして、その動画では、あやパンが食事の準備をするかたわらスマホをぽちぽちして2万数千円稼ぐ様子や、テレビを観ながらスマホをポチポチしてさらに2万数千円が課金されているスマホ画面を見せたりしています。
実に巧みですw
人って、「実績」があるとそれだけですぐに信用してしまいますからね。。。注意が必要ですね~
ウソの実績でことば巧みに勧誘する、、、悪質商法の手口の一つですね。
この動画の目的は「スマホぽちぽちビジネス」の具体的な手順を紹介することではなく、実績者が実際にどのように稼いでいるかを見せることで、具体的に「稼いでいる自分」を思い描かせて、動画を観ている人が自分もスマホでぽちぽちやって稼ぎたくてうずうずしてくるようにさせることなんですね。
メールで送られてきた動画を見て自分もスマホでぽちぽちやって稼ぎたくてうずうずなったところで、「スマホぽちぽちビジネス」をはじめるために「マニュアル」を1万8000円で購入しましょう!となります。
まだ何もしていないのにいきなり1万8000円は高いな、、、
と思う人には、「5万円のキャッシュバックがある」と言ってことば巧みに購入をすすめるそうです。
で、送られてきたマニュアルをひらくと、、、
マニュアルの中身はスカスカで、そこには具体的にお金を稼ぐ方法はなに一つ書いてなく、「スマホぽちぽちビジネス」をはじめたい!と思った人は、株式会社QUESTに電話をする仕組みになっています。
電話をしてみるとしつこく勧誘され、色々なプランを紹介されます。1ヶ月0円のお試しプランだと稼げる金額は7万円、6か月80万円のプランだと稼げる金額は2100万円(すみません、詳しいプラン内容は覚えていません。。。スマホがちょうど電池切れになってしまいました汗)
株式会社QUESTに取材するために「ビビット」のディレクターが株式会社QUESTが入っているとされている東京都新宿区のビルを訪れますが、そこには誰もおらず、社名もとくに表示されていませんでした。
そこで「ビビット」のディレクターが株式会社QUESTの電話番号に電話してみると、株式会社QUESTの男性社員が応答しますが、今回、消費者庁から悪質商法として注意喚起されたことに関するインタビューを求められると、「その件については対応できません」の一点張りで電話は切られてしまいました。。。
株式会社QUESTは廃業の意向を表明しているようです。
爆速で即金を稼いでいたのは株式会社QUESTのほうですよね。。。いわゆる、やり逃げです。
タップイズマネーと同様の悪質商法の手口
「ビビット」では、タップイズマネーと同じように、消費者庁が悪質商法として注意喚起を行った、同様の手口についても2つ紹介していました。
一つは「真似っこビジネス」というもので、「毎月150万円以上を狙う!システムツールを今だけあなたにプレゼント!やることは真似するだけ!」というものだそうです。
消費者庁がニュースリリースで公表した真似っこビジネスに関する公表はこちら
そんなのがあったら私もぜひやってみたいw
ちょっと冷静に考えれば、真似するだけで150万円稼げるワケないことぐらいわかりますよね。。。
この「真似っこビジネス」は、初期費用として1万5000円でマニュアルを購入させられ、タップイズマネーと同じように、マニュアルにはなにも具体的なことが記載されておらず、その後、有料コースに勧誘され5万~96万円支払うというものです。
もう一つは、「コピペビジネス」というもので、「月収50万円なんてコピペするだけで簡単に稼げます!知っている人は100%稼いでいます!」というものだそうです。
少し考えればそんなオイシイ話あるわけないってわかるんですけどね。。。コピペビジネスで稼げるのは死ぬ気で朝晩コピペして月収せいぜい5万円が限界かと。
こちらの「コピペビジネス」もタップイズマネーと同じく、初期費用として5000円~1万7000円でマニュアルを購入させられ、マニュアルにはなにも具体的なことは書かれておらず、有料コース10万~130万円支払うシステムというものです。
ネットを使った悪質商法に騙されないためには
ネットビジネスがはやりだした5年ほど前に、タップイズマネーと同じように、内容のない情報商材を売りまくって、半ば詐欺まがいの行為で荒稼ぎをする人たちがたくさん出現しました。
最近は少なくなってきていましたが、スマホの普及にともない、スマホで簡単に稼げる!的な悪質商法がまたはやりだしました。
悪質商法に騙されないようにするためには、相手の手の内、つまり営業のテクニックを知ることが一番(ウソの実績を示す、じらす戦略などなど)です。
でも、そんな面倒なことをしなくても、ちょっと冷静になれば「そんな楽して簡単にお金が稼げるワケない」ことぐらわかりますよね。
ネットビジネスも「ビジネス」ですから、苦労は付き物です。正直なところ、最初は全然結果が出ないですし、簡単に稼げるようにはなりません。
ただ、パソコン1台あれば会社に雇われなくても稼げるので、パワハラ上司といった面倒な人間関係、満員の通勤電車、サービス残業からは解放されますけど。
悪質商法に騙されるのも人生勉強であることは間違いないので、商品を購入する際に支払う金額は、いい人生勉強になった!と思えるぐらいの金額まででとどめておきましょうね。
くれぐれも「2100万円ラクして稼いじゃお」などと欲をかいて、高額な料金を支払ってしまうことだけは気をつけてくださいね。